ロールスロイス 新型ファントム 8世代目

英ロールスロイスの新型ファントムが登場

ロールス・ロイス・モーター・カーズが7月27日、旗艦車種「ファントム」を14年ぶりに全面改良して発売すると発表しました。

ファントムは、ロールスロイスの最上級サルーンです。1925年の初代ファントム発表から数えると、新型は8世代目となります。

新型ファントムの特徴

新型ファントムでは、新世代のアルミ構造を採用しているのが大きな特徴です。新開発のアルミ・スペースフレーム構造は、軽量かつ、剛性を約30%引き上げた設計となっています。
この新アルミ・スペースフレーム構造は、将来のロールスロイス車の全てに導入される予定です。

ロールスロイスの洗練された乗り心地を実現する「マジックカーペットライド」は、新しい軽量構造と最新のセルフレベリング式サスペンションを採用する事により、更に向上しています。

サスペンションは、電子制御ショックアブソーバーの調整システムを連続的に変化させるため、毎秒数百万回の計算を行っています。

エクステリアは、過去の「フロントが短くリアが長いオーバーハング」等を踏襲しながら、「パルテノングリル」を従来よりも高位置に置き、現代性も強調しています。

また、レーザーヘッドライトは600m以上先を照射可能であり、タイヤはロールスロイス史上最大サイズとなる22インチホイールを装備します。

インテリアでは、「ギャラリー」コンセプトの元に設計されたダッシュボードを備え、計器類や時計、12.3インチのスクリーン等は全て1枚ものの強化ガラスで覆われています。

エンジンは、先代の自然吸気から、ツインターボに変更されました。トランスミッションはZF製の8速です。

また、車体塗装や総重量130kg以上の遮音材、新開発のタイヤの採用などにより、静粛性も大幅にアップしています。時速100kmで走行時の騒音レベルは、従来モデルよりも1割低下したそうです。

先進装備も充実しています。パノラミックビューやヘリコプタービューを含む全方位視野監視を可能にする4カメラシステムに加え、衝突、歩行者、交差交通、車線逸脱等に対する各種警告やアクティブクルーズコントロールが実装されています。

また、フロントガラスにはステレオカメラシステムを装備しています。カメラからの情報に車体と車輪の加速度、ステアリング入力などのデータを組み合わせ、時速100kmまでの領域で積極的にサスペンションを調整します。路面や走行状況に応じ、最高の乗り心地をユーザーに約束します。

新型ファントムの仕様と価格

項目 内容
エンジン 6.75リッターV12ツインターボエンジン
最高出力 570ps/5000rpm
最大トルク 91.8kg-m/1800rpm
0-100km/h加速 5.3秒
最高速度 250km/h
販売価格 約45万ユーロ(約5800万円)〜