大型トラック 速度表示装置 緑色3連ランプ

昔は有った、大型トラックの緑色3連ランプ

大型トラックの速度表示装置に関する記事を見ました。

そういえば昔は、大型トラックの運転席の上に3つの緑ランプがありました。

言われてみれば今はない、大型トラックの緑色3連ランプ

「大型トラック写真」でグーグルで画像検索してみます。大型トラックの写真がバババと出てきますが、確かに最近のトラックには緑ランプがないです。

しかしそれでも、緑ランプが付いているトラックの写真が2〜3枚はありました。いずれも古いトラックです。懐かしい感じがします。以前は、どの大型トラックにも、緑ランプがついていました。

3個の緑ランプが横一列に並んでいて、トラックの速度によってランプ点灯状態が変わる、ということだけは管理人も知っていました。

しかし詳しいことは知らなかったので、今回の記事は「あー、そうだったのか!」と勉強になりました。

大型トラックの緑色3連ランプに関する一問一答

昔、大型トラックの運転席の上にあった、緑色の3連ランプについての一問一答です。回答は、国土交通省自動車局の職員の方のものを元にしています。

大型トラックの緑色3連ランプについての一問一答

質問 回答
ランプの目的は? 大型トラックの走行速度を周囲の車に知らせ、安全性の注意喚起を行うこと。
点灯する基準は? 対向車側から見て、右側、左側、中間のランプの順で点灯する。
一つ点灯すると40km/h未満の速度、二つで40km/h以上60km/h未満の速度、三つで60km/h以上を意味する。
ランプの名前は? 正式名称は「速度表示装置」と言う。「速度表示灯」と呼ぶこともある。
いつから装備されていた? 道路運送車両法で点灯義務が規定されたのは、1967年。
大型トラックのみが対象であった。
大型トラックのみを対象としたのは何故? 点灯義務が規定された1967年当時の、大型トラックによる接触事故の状況を考慮したためだと考えられる。
ランプ色が緑だったのは、理由がある? 橙色のウィンカーや白色のバックランプなど、他のランプと識別できるようにしたためだと考えられる。
装備義務が廃止されたのはいつ? 道路運送車両の保安基準の一部改正にともない、装備義務は2001年に廃止となった。
速度表示装置を「備えなければいけない」から「備えてもよい」という、義務から任意へと変わった。
保安基準が改正された理由は? 道路インフラ整備が進んだことで、点灯義務が規定された1967年当時と比べ、事故防止の観点から点灯の効果が薄くなったからである。

速度表示装置の装備義務の廃止後の動き

速度表示装置の装備義務がなくなって、自動車メーカーはどう対応したのでしょうか?

日野自動車、いすゞ自動車によると、2001年以降の新車からは、取り外して販売したそうです。あっさり装備を止めたところから、速度表示装置の役目は既に終わっていたようです。

その代わりと言いますか、スピードリミッターが義務付けられています。

スピードリミッターの装備義務とは?

  • 速度表示装置の装備義務廃止と同時期に、大型トラックには90km/hで動作するスピードリミッターの装備が義務付けられた。
  • 大型トラックとの接触事故を想定した「速度表示装置」に対し、「スピードリミッター」は高速道路での事故を想定したものである。