マニュアルトランスミッションの自動車の進むべき道
マニュアルの車は最近少ないです。絶滅の危機に瀕していると言ってよいです。ところが、このマニュアルトランスミッション(MT)車が未来を創る、ひとつの方策になるかもしれないのです。
熱中できるものがあれば、高齢者の生活の質を上げる助けになる
人間は年を取って、体や頭の機能が衰えてくると、若い時に出来たことが出来なくなり、精神的にも元気がなくなるものです。しかし、そんな中でも自分の力で「できる」「動かせる」ものがあると不思議と元気になるものです。
そしてそれが、適度に難しいものであれば、うまく動かせた時の喜びは、より大きくなります。人は、誰でもチャレンジすることが楽しいのです。
熱中し夢中になるとき、人の心と体は活性化します。それがボケを防止し、豊かな老いの時間を過ごすことも可能にします。
高齢者にMT車を運転してもらう
そこで、高齢者にMT車を運転してもらって、自分でできる喜びを感じてもらい、元気な老後を過ごしてもらうわけです。しかし、一方で高齢者の運転ミスによる交通事故が、現在でも多く報道されています。生活の質を上げる為とはいえ、一瞬のミスで自分や他の人の生命や財産を失わせてしまうことは、野放しにはできないでしょう。
MT車の自動運転
そこで、マニュアルミッション車の自動運転という話が浮上してきます。MT車の自動運転と言うと、それはオートマ車じゃないのとか、自動運転はともかくMT車にするのに何の意味があるの、とか言う声がありそうですが、実はこれはマツダでも基礎研究が行われているそうです。自動車メーカーでも真面目に取り組まれている案件なのです。
<マツダの基礎研究>
- 高齢者の運転状態をモニターする
- バックグラウンドでこっそりと運転をサポートする
- 緊急時には積極的に安全性を確保する
実際のところ、運転者の精神状態、認知・判断・操作能力のリアルタイムのモニターは非常に難しいと思います。
それでもこれが実用化されれば、高齢者にとっても、社会全体にとっても恩恵のあるシステムとなります。一日も早い開発・実用化を期待します。